御神水(ごしんすい)寅さん

寅さんの有名なセリフで「私、生まれも育ちも葛飾柴又。帝釈天の産湯をつかい……」と、ありますよね。その「産湯」がこちらの御神水で、地下から一度も枯れることなく湧き出ています。

昔は赤ちゃんが生まれても、食糧難や疫病などでちゃんと育たなかったことが多く、病にかかっても現代のように医療が発達していない時代でした。

「生まれた子が、どうか健康に育ちますように」と、願いをこめて清められた御神水をいただいてきて、沸かして赤ちゃんの初めてのお風呂に使いました。現代ではこの方法が用いられているかどうかわかりませんが、帝釈天の産湯をつかうという事は重いお水を運んでこなくてはならないので、当時は柴又生まれでないとできません。

地下水

庭園を流れる川の水が御神水につながっているように見えるのですが、御神水は地下水だそうです。川の橋は木製ではなく、石でできた石橋です。

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